リボンの不要なボタンを非表示にする方法
こんにちは。
今回は、リボンから不要なボタンを非表示にする方法をご紹介します。
リボンのボタンを非表示にする方法はいくつかあり、ソリューションを抜き出してXMLを直接編集する方法もあるのですが、今回は「RibbonWorkbench」というツール(マネージドソリューション)を使用した方法で非表示にしてみようと思います。
今から実施するシナリオは、以下の通りです。
・取引先企業のリボンから「マーケティング リストに…」のボタンを非表示にする
さっそく内容に入っていきますが、手順は次の3ステップに分けて説明していきます。
STEP 1. RibbonWorkbenchの準備
STEP 2.リボン編集用のソリューション作成
STEP 3.「マーケティング リストに…」ボタンの非表示設定
STEP 1. RibbonWorkbenchの準備
まずはツール(マネージドソリューション)をダウンロードして使える状態にしていきましょう。(1) RibbonWorkBenchを提供している以下のサイトにアクセスします。
www.develop1.net
(2) [DOWNLOAD] ボタンをクリックします。
(3) 名前やメール等を入力してから [SEND DOWNLOAD LINK] をクリックします。
(4) しばらくすると以下の様なメールが届きますので [Download the Ribbon Workbench] をクリックして、ZIP形式のソリューションファイルを入手します。
(5) 入手したソリューションファイルを解凍せずにそのままソリューションとしてインポートします。
ソリューションのインポートが完了した後、画面を更新すると以下の様に [カスタム] というボタンが追加されます。
STEP 2.リボン編集用のソリューション作成
RibbonWorkbenchはソリューション単位でリボンの編集を行うため、リボンを編集したいエンティティのみを含んだ新しいソリューションを作成してください。すでにソリューションがある場合でも、下図のようにリボンを編集したいエンティティのみを含んだ新しいソリューションを作成することを強くおすすめします。
上記の理由としては、RibbonWorkbenchは起動後にソリューションを指定すると編集画面が開くようになっているのですが、指定したソリューションに多くのコンポーネント(エンティティ)が含まれていると、読み込み・保存に非常に多くの時間がかかるためです。
STEP 3.「マーケティング リストに…」ボタンの非表示設定
(1) ソリューションの準備ができたら [カスタム] ボタンをクリックします。(2) STEP2で作成したリボン編集用のソリューションを指定して [OK] をクリックします。
(3) 今回はフォーム画面のボタンを非表示とするので、3段目のForm欄にある「マーケティング リストに…」のボタンに対応するものを右クリックして [Hide] をクリックします。
(4) 「マーケティング リストに…」のボタンに斜線がひかれたら [Publish] をクリックします。
(5) 確認ダイアログが表示されたら [OK] をクリックします。
(6) うまく編集が反映されていれば、取引先企業のフォーム画面のリボンから「マーケティング リストに…」のボタンが消えているはずです。
今回はリボンからボタンを非表示にする方法をご紹介しましたが、RibbonWorkbenchは非常に優秀なツールで、今回のようにボタンを非表示にするだけでなく、カスタムでボタンを追加したり、権限に応じてボタンの表示/非表示を制御できたりと、様々な実装を行うことができます。
RibbonWorkbenchのその他の使い方についてはまた後日、記事にしていこうと思いますので、どうぞお楽しみに。